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介護職から福祉用具専門相談員に転職するには?仕事内容やメリットを解説

2024年1月4日

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介護職から福祉用具専門相談員に転職するには?仕事内容やメリットを解説

「介護の仕事は好きだけど、身体介護がしんどくなってきた…」

「介護の経験を活かしながら、違う働き方をしてみたい」

そんなふうに感じている方に知ってほしいのが、福祉用具専門相談員という仕事です。

私もケアマネとして働いていたとき、福祉用具専門相談員の方と頻繁にやり取りをしていました。利用者さんの生活を「もの」の面から支える姿を見て、「介護の経験がこんなふうに活きるんだ」と感じたことを覚えています。

この記事では、以下のことがわかります。

この記事でわかること

  • 福祉用具専門相談員の具体的な仕事内容
  • 介護職から転職する5つのメリットと給与の目安
  • 資格の取り方(介護福祉士なら講習免除)
  • きつい面・やりがい・向いている人の特徴

それでは、詳しく見ていきましょう。

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目次

福祉用具専門相談員とは?仕事内容をわかりやすく解説

福祉用具専門相談員は、介護が必要な方に最適な福祉用具を選んで提案する専門職です。

このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。

  • 利用者に合った福祉用具を選定・提案する
  • 福祉用具サービス計画を作成する
  • 納品・適合調整・使い方の説明をする
  • 定期的なモニタリングとメンテナンス
  • ケアマネジャーへの営業活動

それでは、順番に見ていきましょう。

利用者に合った福祉用具を選定・提案する

福祉用具専門相談員の仕事の中心は、利用者さん一人ひとりに合った福祉用具を選ぶことです。

ケアマネジャーや利用者さんから相談を受けたら、まずは身体の状態や住環境をアセスメントします。

  • 身体の状態や認知機能、生活スタイルを総合的に把握する
  • 自宅の間取りや段差、動線なども考慮して最適な用具を提案する
  • 必要に応じて医療スタッフや介護スタッフの意見も取り入れる

介護保険で利用できる福祉用具には、車いすや特殊寝台(介護ベッド)などのレンタル対象品目と、入浴補助用具やポータブルトイレなどの購入対象品目があります。

利用者さんの介護度によって利用できる品目が決まるため、制度の知識も欠かせません。

福祉用具サービス計画を作成する

福祉用具をレンタル・販売する際には、「福祉用具サービス計画書」の作成が義務づけられています。

ケアマネジャーが作成したケアプランをもとに、福祉用具の具体的な利用計画を立てる作業です。

  • ケアプランの「生活上の目標」にもとづいた計画を作成する
  • なぜその福祉用具が必要かを明確にする
  • 計画書を利用者さんに説明し、同意を得て交付する

私がケアマネとして働いていた頃、しっかりした計画書を作る福祉用具専門相談員は本当に頼りになりました。

計画書の質が、利用者さんの生活の質に直結します。

納品・適合調整・使い方の説明をする

選定した福祉用具を利用者さんの自宅に届け、身体や住環境に合わせて調整するのも大切な仕事です。

車いすの座面の高さや、ベッドの位置など、ほんの少しの調整で使いやすさが大きく変わります。

  • 福祉用具の搬入・設置・組み立てを行う
  • 利用者さんの体格や動作に合わせて細かく適合調整する
  • 安全に使えるよう、使い方を丁寧に説明する

利用者さんやご家族が安心して使えるよう、わかりやすく伝えることが求められます。

定期的なモニタリングとメンテナンス

福祉用具は一度納品したら終わりではありません。定期的に利用者さん宅を訪問し、使用状況を確認することが義務づけられています。

身体の状態や生活環境は時間とともに変わるため、その都度最適な用具を見直す必要があります。

  • 福祉用具に不具合がないかを点検・メンテナンスする
  • 正しく安全に使えているかを確認する
  • 状態の変化があればケアマネジャーに報告し、用具の変更を提案する

モニタリングは利用者さんとの信頼関係を深める場でもあり、ここで小さな変化に気づけるかどうかがプロとしての力量にかかっています。

ケアマネジャーへの営業活動

福祉用具専門相談員には、営業活動も重要な業務の一つです。

福祉用具は利用者さんが直接購入するのではなく、ケアプランを通じて提供されるため、ケアマネジャーとのつながりが仕事の入り口になります。

  • 居宅介護支援事業所を定期的に訪問して関係をつくる
  • 新しい福祉用具の情報を共有し、提案につなげる
  • 新規の事業所への挨拶回りも大切な業務

フットワーク軽く対応する人ほど、ケアマネジャーからの信頼を得やすい傾向があります。

介護職から福祉用具専門相談員に転職する5つのメリット

介護現場で積み重ねた経験は、福祉用具専門相談員の仕事で大きなアドバンテージになります。

このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。

  • 介護現場の経験がそのまま強みになる
  • 介護福祉士なら講習なしで働ける
  • 夜勤なし・日勤中心の働き方ができる
  • 給与・年収の目安と介護職との比較
  • 高齢化で将来性が高く需要が安定している

それでは、順番に見ていきましょう。

介護現場の経験がそのまま強みになる

介護職として現場で培ってきた経験は、福祉用具専門相談員の仕事に直結します。

高齢者の心身の状態を理解し、日常生活の困りごとを把握する力は、未経験者にはない大きなアドバンテージです。

  • 利用者さんの身体状態や動作のくせを見抜く「観察力」が活きる
  • 介護保険制度の知識があるため、提案がスムーズにできる
  • ケアマネジャーとの連携経験があり、現場のニーズを理解している

私がケアマネだったとき、介護現場を経験している福祉用具専門相談員の方と一緒に仕事をする機会がありましたが、利用者さんの「ちょっとした困りごと」に気づくのが本当に早いと感じました。

介護福祉士なら講習なしで働ける

これは大きなメリットです。

介護福祉士の資格を持っている方は、福祉用具専門相談員の指定講習(約50時間・費用4〜6万円)を受けなくても、そのまま福祉用具専門相談員として働けます。

つまり、講習にかかる時間もお金もゼロで転職できるということです。

  • 講習の受講期間(約1週間〜)を待たずに、すぐ転職活動を始められる
  • 費用負担がないため、金銭的なハードルも低い
  • 介護福祉士以外にも免除対象の資格がある(詳しくは後述)

「資格を取り直さなきゃいけないのかな」と不安に感じていた方も多いかもしれませんが、介護福祉士があればその心配はありません。

夜勤なし・日勤中心の働き方ができる

介護現場で夜勤が体力的にきついと感じている方にとって、福祉用具専門相談員は日勤中心の働き方ができるのが魅力です。

私も介護職時代、夜勤明けにフラフラで帰宅していた日々がありました。

  • 基本的に日勤帯(9時〜18時前後)の勤務が中心
  • 身体介護のような直接的な肉体労働からは離れられる
  • 土日休みの事業所も多く、生活リズムが安定しやすい

ただし、搬入・設置時には力仕事が発生することや、急な対応で時間外になるケースもある点は理解しておきましょう。

給与・年収の目安と介護職との比較

福祉用具専門相談員の給与水準は、介護職とおおむね同等か、やや高い傾向があると言われています。

以下はあくまで目安ですが、参考にしてみてください。

項目福祉用具専門相談員
平均年収約300万〜410万円程度
月給の目安約20万〜26万円前後
特徴営業手当やインセンティブが加わる場合がある
※勤務地・事業所の規模・経験年数によって差があります
  • 営業成績に応じてインセンティブが出る事業所もある
  • 夜勤手当はないが、営業手当や資格手当がつく場合がある
  • 経験を積んで管理者になれば、さらに収入アップの可能性も

※情報は記事執筆時点のものであり、実際の給与は事業所によって異なります。

高齢化で将来性が高く需要が安定している

日本は超高齢社会を迎えており、在宅介護を支える福祉用具の需要は今後も増加が見込まれています。

福祉用具貸与事業所には福祉用具専門相談員の配置が義務づけられているため、資格を持っている人材へのニーズは安定しています。

  • 高齢化にともない、在宅介護を選ぶ方が増えている
  • 福祉用具の技術革新が進み、扱える商品の幅が広がっている
  • 配置義務があるため、一定の求人数が維持されやすい

「介護の知識を活かしながら、安定した分野で長く働きたい」という方には、ぴったりの選択肢ではないでしょうか。

福祉用具専門相談員になるには?資格と講習の取り方

福祉用具専門相談員になるためのルートは、大きく2つあります。

このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。

  • 福祉用具専門相談員指定講習の内容と費用
  • 講習が免除になる7つの資格

それでは、順番に見ていきましょう。

福祉用具専門相談員指定講習の内容と費用

医療・介護系の資格を持っていない方は、「福祉用具専門相談員指定講習」を受講する必要があります。

講習は全国各地で実施されており、どなたでも受けることができます。

項目内容
講習時間合計50時間程度
費用の目安約4万〜6万円程度
受講資格制限なし(どなたでも可)
修了要件最終日の修了評価試験(筆記)に合格
※費用・日程は研修事業者によって異なります
  • 介護保険制度、高齢者の医療・介護の基礎知識を幅広く学ぶ
  • 福祉用具の種類や選び方、サービス計画の作成方法も含まれる
  • オンライン講習を実施しているスクールもある
  • 厚生労働省の「特定一般教育訓練給付制度」の対象講座もあり、条件を満たせば費用の一部が支給される

参考:全国福祉用具専門相談員協会「福祉用具専門相談員指定講習カリキュラム」

介護職として働きながら受講している方も多いので、「まずは講習だけ受けておく」という選択肢もありますよ。

講習が免除になる7つの資格

以下の国家資格を持っている方は、指定講習を受けずに福祉用具専門相談員として働けます。

すでに介護保険制度や高齢者ケアの知識を持っているとみなされるためです。

  • 介護福祉士
  • 看護師・准看護師
  • 保健師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 社会福祉士
  • 義肢装具士

つまり、介護職として介護福祉士を取得されている方なら、すぐに転職活動を始められるということです。講習の時間や費用をかけずにキャリアチェンジできるのは、大きなアドバンテージですね。

介護職から福祉用具専門相談員への転職で活かせるスキル

「未経験の職種に転職して、本当にやっていけるのかな…」と不安に思う方もいるかもしれません。

このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。

  • 高齢者の心身の状態を理解する力
  • 介護保険制度の知識
  • 利用者・家族とのコミュニケーション力

それでは、順番に見ていきましょう。

高齢者の心身の状態を理解する力

福祉用具を正しく選定するには、利用者さんの身体の状態や認知機能を的確に把握する必要があります。

これは、介護職として毎日利用者さんと接してきた方だからこそ持っている力です。

  • 「この方は右半身にまひがあるから、左手で操作しやすい手すりがいい」といった判断ができる
  • 認知症の方への対応経験があるため、安全面を考慮した用具選びができる
  • 利用者さんのちょっとした体調変化や生活動作の変化に気づける

こうした「現場で培った観察力」は、教科書だけでは身につかない貴重なスキルです。

介護保険制度の知識

福祉用具の提供は介護保険制度のもとで行われます。利用者さんの介護度によって使える品目や限度額が異なるため、制度の理解は必須です。

介護職として日常的にケアプラン介護度のしくみに触れてきた方なら、この知識はすでに身についています。

  • 介護度ごとの支給限度額や利用者負担の仕組みを理解している
  • ケアプランとの連携がスムーズにできる
  • 福祉用具以外のサービス(訪問介護・デイサービスなど)との併用も把握している

ケアマネジャーとのやり取りにおいても、現場の専門用語や制度の話がスムーズに通じることは大きな強みになります。

利用者・家族とのコミュニケーション力

福祉用具専門相談員は、利用者さん本人だけでなく、ご家族やケアマネジャーなど多くの関係者と連携する仕事です。

介護職として日々、利用者さんやご家族と接してきた経験は、そのままコミュニケーション力として活かせます。

  • 高齢者やご家族の不安を受けとめ、わかりやすく説明する力がある
  • 相手のペースに合わせた丁寧な対応ができる
  • 多職種連携の経験があるため、チームで動くことに慣れている

「この人に相談してよかった」と思ってもらえるかどうかは、知識だけでなくコミュニケーション力にかかっています。

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福祉用具専門相談員のきつい面と実際のやりがい

どんな仕事にも大変な面はあります。福祉用具専門相談員も例外ではありません。

このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。

  • 力仕事や搬入作業の負担
  • 営業ノルマのプレッシャー
  • 覚えることが多く学び続ける必要がある
  • 利用者の生活が変わる瞬間にやりがいを感じる

それでは、順番に見ていきましょう。

力仕事や搬入作業の負担

福祉用具専門相談員がきついと言われる理由のひとつが、力仕事の多さです。

電動ベッドは80〜90kg以上にもなり、車いすやスロープなどの搬入・設置・組み立てが日常的にあります。

  • エレベーターのないマンションや狭い住宅での搬入は特に大変
  • 腰を痛めてしまう方もいるため、体のケアが欠かせない
  • ただし、搬入作業は業者に依頼できる場合もある

私が勤務していた事業所でも、スタッフは男性が多めでしたが、女性も活躍していました。

力仕事については、チームで分担する体制が整っている事業所を選ぶことがポイントです。

営業ノルマのプレッシャー

事業所によっては、売上目標や営業件数のノルマが課せられることもあります。

介護職にはなかった「数字を意識する働き方」に戸惑う方もいるでしょう。

  • 毎月の売上報告が必要な事業所がある
  • ノルマがプレッシャーに感じる方にはきつい面もある
  • 一方で、達成することがモチベーションになる方もいる
  • 業績が賞与やインセンティブに反映される事業所もある

ノルマの有無や厳しさは事業所によって大きく異なるため、面接時に確認しておくことをおすすめします。

覚えることが多く学び続ける必要がある

福祉用具は種類が多く、さらに新しい製品や技術が次々と登場します。

常に最新の情報をキャッチアップし続けなければならない点は、大変に感じる方もいるかもしれません。

  • 福祉用具の種類・特徴・適合条件を幅広く把握する必要がある
  • 介護保険制度の改定にも対応しなければならない
  • メーカーの新商品情報にアンテナを張っておくことが求められる

ただ、介護現場で培った基礎知識があれば、覚えるスピードは未経験者よりも圧倒的に早いはずですよ。

利用者の生活が変わる瞬間にやりがいを感じる

大変な面がある一方で、福祉用具専門相談員ならではのやりがいも大きい仕事です。

自分が選んだ福祉用具で利用者さんの生活がガラッと変わる瞬間は、何ものにも代えがたい達成感があります。

  • 「この手すりのおかげで一人でトイレに行けるようになった」と感謝される
  • ご家族の介護負担が軽減されて「助かった」と言っていただける
  • 自分の提案が「ぴたり」とハマったときのプロとしての達成感

介護現場では直接的なケアで利用者さんを支えますが、福祉用具専門相談員は「もの」を通じて生活そのものを変えることができます。

どちらも「人の役に立てる」という点では同じですね。

福祉用具専門相談員に向いている人・向いていない人

「自分に合っているかどうか」を事前に把握しておくと、転職後のミスマッチを防げます。

このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。

  • こんな方に向いています
  • こんな方には向かないかも

それでは、順番に見ていきましょう。

こんな方に向いています

以下のような方は、福祉用具専門相談員として活躍しやすい傾向があります。

介護職の経験がある方は、すでにいくつかの項目に当てはまるのではないでしょうか。

  • 人と接するのが好きで、コミュニケーションを大切にできる方
  • 新しい知識を学ぶことに前向きな方
  • 利用者さんの小さな変化に気づける観察力がある方
  • 外回りやフットワークの軽い働き方が苦にならない方
  • 「もの」を通じて問題解決をするのが好きな方

特に、「現場での直接介護は大変だけど、高齢者に関わる仕事は続けたい」という方にはぴったりの職種です。

こんな方には向かないかも

一方で、以下のような方は少しギャップを感じるかもしれません。

事前に理解しておくことで、入職後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。

  • 営業的な動き(数字を意識する働き方)が苦手な方
  • 力仕事がどうしても体力的に厳しい方
  • デスクワーク中心の仕事を求めている方
  • 一つの作業にじっくり取り組みたい方(マルチタスクが苦手な方)

ただし、営業スタイルや力仕事の比重は事業所によって異なります

気になる方は、面接時に具体的な業務内容を確認しておくと安心ですよ。

介護経験を活かして、新しいキャリアを踏み出そう

ここまで読んでくださった方は、きっと「今の働き方を変えたい」「でも介護の経験を無駄にしたくない」と感じている方ではないでしょうか。

福祉用具専門相談員は、まさにその両方をかなえられる仕事です。

この記事のまとめ

  • 介護現場で培った経験・知識がそのまま強みになる
  • 介護福祉士を持っていれば講習なしですぐに転職できる
  • 夜勤なし・日勤中心で、生活リズムを整えながら働ける
  • 「もの」を通じて利用者さんの生活を変えるやりがいがある

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また、「福祉用具に限らず、自分に合ったキャリアの方向性を整理したい」という方は、キャリア相談を活用してみるのもひとつの方法です。

「どうしたいかわからない」という段階からでも、専門のコーチと一緒に気持ちを整理することができます。

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介護の経験は、あなたが思っている以上に価値のあるものです。

まずはどんな選択肢があるのか、自分のペースで調べてみるところから始めてみてくださいね。

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