「重度訪問介護はきついって本当?」「給料が高いって聞くけど、なぜ?」「自分にも続けられるのかな」と気になって検索した方も多いのではないでしょうか。
私は特養と有料老人ホームで17年間介護の現場に立ち、その後ケアマネジャーとして在宅のサービスにも関わってきました。重度訪問介護の事業所で働いたことはありませんが、ケアマネとして訪問のヘルパーさんと話すなかで、「長時間の訪問は体より気持ちが疲れる」という声を何度も聞いてきました。
結論から言うと、重度訪問介護のきつさは「長時間の1対1」「医療的ケアの緊張感」「夜間の勤務」の3つに集まります。その一方で、給料が上がりやすい条件がそろっていて、3日間の研修から始められる入口の広さもある仕事です。
この記事では、重度訪問介護がきついと言われる理由と仕事内容の実態、やりがい、高収入と言われる理由、続けやすくするコツまでわかりやすくお伝えします。
この記事でわかること
- 重度訪問介護がきついと言われる5つの理由と、実際の仕事内容
- きつさの中でも感じやすいやりがいと、向いている人の特徴
- 重度訪問介護が高収入と言われる理由と、知っておきたい注意点
- 未経験から3日間の研修で始める方法と、申し込む前の確認ポイント
それでは、詳しく見ていきましょう。
重度訪問介護はきつい?まず知っておきたい仕事内容の実態

重度訪問介護のきつさを正しく知るには、まず「誰を、どのように支える仕事なのか」を押さえることが大切です。施設介護や一般的な訪問介護とは、支援の長さも関わり方もかなり違います。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 重度訪問介護の対象者とサービス内容
- 居宅介護との違い
- 1日の働き方と現場で起こりやすい場面
それでは、順番に見ていきましょう。
重度訪問介護の対象者とサービス内容
重度訪問介護は、常に介護を必要とする重い障害のある方の生活を支える障害福祉サービスです。
対象は、障害支援区分4以上で、重度の肢体不自由がある方や、重度の知的障害・精神障害により行動上いちじるしい困難があり、常に介護が必要な方です。厚生労働省の資料では、利用者の8割以上がもっとも重い区分6の方となっています。
- 食事、排せつ、入浴などの身体介護を行う
- 調理、洗濯、掃除などの家事援助を行う
- 外出時の移動中の介護や見守りを行う
- 長時間の見守りや体位変換など、日中から夜間まで生活全体を支える
施設介護のように複数の利用者さんを同時にみるのではなく、1対1で深く関わる時間が長いことが、重度訪問介護の大きな特徴です。
出典:厚生労働省「障害福祉サービスについて」、厚生労働省 障害福祉サービス等報酬改定検討チーム資料「重度訪問介護に係る報酬・基準について」(令和2年)
居宅介護との違い
重度訪問介護は訪問介護のひとつですが、一般的な居宅介護とは働き方の感覚がかなり違います。
特に、訪問時間の長さと見守りの比重が、きつさにもやりがいにもつながりやすい部分です。
| 項目 | 重度訪問介護 | 居宅介護 |
|---|---|---|
| 主な対象 | 常時介護が必要な重度障害のある方(障害支援区分4以上) | 日常生活に支援が必要な障害のある方 |
| 支援時間 | 長時間になりやすい(数時間〜半日以上) | 短時間の訪問が多い |
| 支援内容 | 身体介護、家事援助、外出支援、見守り | 身体介護、家事援助が中心 |
| 働き方 | 利用者1人と長く関わる | 複数の利用者宅を回ることが多い |
「移動が少ないから楽そう」と思われることもありますが、実際は長時間の緊張感や個別性の高さにきつさを感じる方も少なくありません。
1日の働き方と現場で起こりやすい場面
重度訪問介護は、利用者さんの生活リズムに合わせて支援が組まれるため、日勤だけでなく早朝や夜間、夜をまたぐ長時間の支援に入ることもあります。
予定どおりに進まないことを前提にして動く力が求められるのは、施設介護と同じです。ただ、その場にいる職員が自分ひとりという点が大きく違います。
- 起床介助、整容、朝食介助など、朝の支援が集中しやすい
- 日中は体位変換や吸引の見守り、外出同行などが入ることがある
- 夜間は見守り中心でも、急な体調変化にすぐ対応できる状態が求められる
- ご家族や訪問看護との連携も重要で、気づいた変化をこまかく記録に残す必要がある
利用者さんの安心した生活を支える一方で、責任の重さを日々感じやすい仕事だと言えるでしょう。
重度訪問介護がきついと言われる5つの理由

重度訪問介護がきついと言われるのには、身体の負担だけではない理由があります。どれが自分にとって一番つらそうかを考えながら読むと、向き不向きを判断しやすくなります。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 長時間支援による集中力の消耗
- 医療的ケア周辺の緊張感
- 利用者と家族との距離の近さ
- 夜勤や生活リズムの不規則さ
- 1対1支援ならではの逃げ場のなさ
それでは、順番に見ていきましょう。
長時間支援で集中力が切れやすい
重度訪問介護のきつさとして、まず感じやすいのが長時間支援による疲れです。
身体を大きく動かす時間だけでなく、何も起きていないように見える見守りの時間にも、ずっと気を張る必要があります。
- 体位変換や排せつ介助のタイミングを逃さないように意識し続ける
- 会話が少ない時間でも、呼吸状態や表情の変化を観察する
- 同じ姿勢が続きやすく、腰や肩に負担がたまりやすい
- 休憩の取り方が利用者さんの状態に左右されることがある
「ずっと動いているわけではないのに、なぜか疲れる」と感じやすいのは、神経を使う時間が長いからです。
医療的ケアの近くで働く緊張感がある
重度訪問介護では、たんの吸引や経管栄養など、医療的ケアが生活の一部になっている利用者さんもいます。
介護職がたんの吸引などを行うには、研修を修了したうえで、看護師などの指導のもとで実地研修を受ける必要があります。自分が実施しない場面でも、周辺の観察や連携が求められるため、緊張感は小さくありません。
- 呼吸器や吸引器などの機器トラブルに気づく観察力が必要になる
- 普段と違う様子があれば、すぐに家族や看護師へ共有する必要がある
- ほんの小さな変化でも見落とせないというプレッシャーがある
- 未経験だと専門用語や対応手順に不安を感じやすい
慣れるまでは怖さを感じやすいですが、研修と同行期間がしっかりある職場なら、少しずつ落ち着いて対応できるようになります。
利用者さんと家族との距離が近く感情面で消耗しやすい
重度訪問介護は、利用者さんのご自宅で支援するぶん、生活そのものに深く関わります。
そのため、支援技術だけでなく、関係づくりの難しさにきつさを感じる方も多いです。
- ご本人のこだわりや生活習慣に合わせた支援が求められる
- ご家族の不安や疲れを受け止める場面がある
- 信頼関係ができるまでは、言葉選びに神経を使いやすい
- 相性が合わない利用者さんへの対応で悩むことがある
私も有料老人ホームで、ご家族の強い不安を毎日のように受け止めていた時期は、勤務が終わるとどっと疲れが出ていました。
だからこそ、1人で抱えず、記録と申し送りでチームに渡す意識がとても大切です。
夜勤や不規則なシフトできついと感じやすい
事業所によっては夜間の長時間支援があり、生活リズムが乱れやすいことも、重度訪問介護がきつい理由のひとつです。
特に、日勤中心の職場から転職した方は、この違いに戸惑いやすいかもしれません。
- 夜間の見守りで浅い眠りになり、回復しにくいと感じることがある
- シフトによっては食事や睡眠の時間がずれやすい
- 急な欠員対応で勤務変更が起こる職場もある
- 体調管理がうまくいかないと、仕事の負担感が一気に増える
私も有料老人ホームで夜勤をしていたころは、夜勤明けの日をどう過ごすかで次の勤務の体調が大きく変わりました。長く続けるには、仕事内容だけでなく、勤務形態が自分に合うかを見極めることが欠かせません。
1対1支援だからこそ逃げ場がなく感じる
重度訪問介護は、利用者さんと1対1で向き合う時間が長いぶん、気まずさや緊張が続くとしんどさが大きくなります。
施設のようにその場でほかの職員にバトンタッチしにくい点は、想像以上に負担になることがあります。
- 会話の間が気まずく感じても、その場を離れにくい
- 自分の支援に迷いがあっても、その場で相談しにくい
- 利用者さんの不安やいら立ちを直接受けやすい
- ひとり立ち前のフォロー体制が弱い職場だと離職につながりやすい
裏を返すと、相性のよい利用者さんや相談しやすい事業所に出会えれば、働きやすさは大きく変わります。
重度訪問介護のやりがい|きついだけではない3つの魅力

重度訪問介護はきつい面ばかりではなく、ほかの介護では得にくいやりがいもあります。1人の利用者さんと長く深く関わるからこそ感じられる手ごたえです。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 利用者さんの生活を深く支えられる
- 障害福祉の専門性が身につく
- 小さな変化をいっしょに喜べる
それでは、順番に見ていきましょう。
利用者さんの生活そのものを支えられる
重度訪問介護の大きなやりがいは、利用者さんが自宅でその人らしく暮らすための土台を支えられることです。
食事や排せつの介助だけでなく、「今日も安心して過ごせた」と感じてもらえる時間をつくれるのは、この仕事ならではです。
- ご本人が望む生活を、日々の支援で具体的に支えられる
- 外出支援を通して、社会とのつながりを保つ手助けができる
- ご家族の介護負担を軽くする役割も大きい
- 「来てくれて助かった」という言葉が力になる
支援の積み重ねが、利用者さんの生活の安定につながる実感は、とても大きなやりがいになります。
障害福祉の専門性が身につきやすい
重度訪問介護では、身体介護だけでなく、障害特性の理解やコミュニケーションの工夫も求められます。
経験を積むほど、障害福祉の専門性が身につき、介護職としての強みになりやすいです。
- 重度障害のある方への介助技術を実践の中で学べる
- 訪問看護や相談支援専門員との連携経験が増える
- 利用者さんごとの支援方法を考える力がつく
- 将来的に障害福祉分野での転職やキャリアの幅が広がる
介護職として長く働くなら、施設経験にくわえて訪問の経験があることは、キャリアの厚みにもつながります。
小さな変化をいっしょに喜べる
重度訪問介護は、劇的な変化よりも、小さな変化をていねいに見つける仕事です。
だからこそ、昨日より表情がやわらいだ、声かけに反応しやすくなった、といった一歩に気づけたときのうれしさがあります。
- 少し食事が進んだだけでも、その方にとって大きな前進になる
- 外出に前向きな言葉が増えると、支援の意味を実感しやすい
- ご家族と変化を共有できると、信頼関係が深まりやすい
- 長く関わるからこそ、変化に気づきやすい
私も有料老人ホームで、寝たきりだった方が久しぶりに笑顔を見せてくれた日のことは、今でもよく覚えています。小さな変化に気づける喜びは、長く関わる仕事ならではだと思います。
重度訪問介護は高収入?給料が高いと言われる3つの理由

「重度訪問介護は給料が高い」と聞いて、興味を持った方もいるかもしれません。たしかに収入が上がりやすい条件はそろっていますが、その理由と注意点を知っておくと、求人を見るときの判断材料になります。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 長時間の支援で勤務時間を確保しやすい
- 夜間・深夜の勤務には割増賃金がつく
- 処遇改善加算の割合が高く、2026年6月に拡充された
- 高収入を目指すなら知っておきたい注意点
それでは、順番に見ていきましょう。
長時間の支援で勤務時間を確保しやすい
重度訪問介護は、1回の支援が長いのが特徴です。厚生労働省の資料によると、利用者1人あたりの利用時間は月平均205時間で、月150時間以上利用している方がおよそ半数をしめています(令和2年1月分)。
短時間の訪問を何件も回る働き方とくらべると、移動や待ち時間で途切れにくく、働いた時間がそのまま収入につながりやすいのが強みです。
出典:厚生労働省 障害福祉サービス等報酬改定検討チーム資料「重度訪問介護に係る報酬・基準について」(令和2年)
夜間・深夜の勤務には割増賃金がつく
重度訪問介護では、夜をまたぐ支援や夜間の見守りに入ることがあります。労働基準法では、午後10時から午前5時までの深夜に働いた分は、25%以上の割増賃金を支払うことが決められています。
夜間の支援に入れる人ほど月の収入は上がりやすくなりますが、そのぶん体への負担も大きくなります。手当の額だけでなく、夜勤の回数や休みの取り方もあわせて確認しておきましょう。
処遇改善加算の割合が高く、2026年6月に拡充された
障害福祉サービスには、職員の賃金を上げるための「福祉・介護職員等処遇改善加算」があります。加算率はサービスごとの職員数をもとに決められていて、人の手が多く必要な訪問系のサービスほど高く設定されています。
| サービス | 処遇改善加算Ⅰイの加算率 (2026年6月から) |
|---|---|
| 重度訪問介護 | 37.2% |
| 施設入所支援 | 18.6% |
| 共同生活援助(グループホーム) | 16.3% |
| 生活介護 | 9.3% |
さらに2026年6月の改定では、障害福祉の従事者に月1.0万円(3.3%)の賃上げを行う措置がとられました。生産性向上などに取り組む事業所では月0.3万円の上乗せもあり、定期昇給を含めると最大で月1.9万円(6.3%)の賃上げが見込まれています。
ただし、加算は事業所が届け出て受け取り、職員に配分するしくみです。実際にいくら給料に反映されるかは事業所によって違うので、面接では「処遇改善加算をどの区分で取っているか」「どのように配分しているか」を聞いてみるのがおすすめです。
出典:厚生労働省「令和8年度障害福祉サービス等報酬改定の概要」
高収入を目指すなら知っておきたい注意点
重度訪問介護の「高収入」は、長時間・夜間の勤務に支えられている面があります。時給だけで見ると、ほかの介護の仕事と大きく変わらないこともあります。
- 月収が高い求人ほど、夜勤や長時間シフトが前提になっていることが多い
- 登録ヘルパーの場合、利用者さんの入院などで支援がなくなると収入が減る
- たんの吸引などができる人に手当をつける事業所もあるが、内容は事業所ごとに違う
- 求人の「月収○万円可」は、どの勤務パターンで計算した額かを確認する
給料の高さだけで選ぶと、体がついていかなくなることもあります。「無理なく続けられる勤務で、いくらになるか」で比べるのが、長く働くコツです。
重度訪問介護がきついと感じたときの対処法

重度訪問介護のきつさは、気合いだけで乗り切ろうとすると長続きしません。つらさの原因を分けて考え、職場選びと準備で減らせる部分を減らしていくことが大切です。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- きつさの原因を分けて考える
- 職場選びで見るべきポイント
- 未経験なら研修で土台を作る
それでは、順番に見ていきましょう。
きつさの原因を身体面と環境面に分けて考える
「重度訪問介護がきつい」と感じたときは、まず何がつらいのかを分けて整理することが大切です。
仕事そのものが合わないのか、職場環境やシフトが合わないのかで、対処法はかなり変わります。
- 身体介護がつらいなら、介助方法や福祉用具の使い方を見直す
- 夜勤がつらいなら、日中の支援が中心の事業所を検討する
- 人間関係が負担なら、管理者へ相談して担当変更の可否を確認する
- 知識不足の不安が強いなら、研修で基礎を固める
原因があいまいなままだと、「自分が向いていないのかも」と必要以上に落ち込みやすいので、切り分けがとても大事です。
職場選びでは同行期間と相談体制を確認する
重度訪問介護を続けやすいかどうかは、事業所の教育体制でかなり差が出ます。
求人票だけでは見えにくいので、面接や見学で具体的に確認しておくと安心です。
- ひとり立ちまでの同行期間がどれくらいあるか
- 夜勤や長時間支援に入る条件が明確か
- 困ったときに管理者へ連絡しやすい体制か(夜間の連絡先があるか)
- 記録方法や申し送りルールが整っているか
- 医療的ケアのある利用者さんを担当する前に、実地研修の機会があるか
私は有料老人ホームで新人さんを受け入れる側になってから、仕事内容のきつさよりも、不安をすぐ相談できる空気があるかのほうが、続けられるかどうかを左右すると感じるようになりました。
未経験なら研修で不安を減らしてから始める
重度訪問介護に興味はあるけれど、「いきなり現場は怖い」と感じるなら、研修で基礎を学んでから入る方法があります。
研修を受けると、制度や障害の特徴、たんの吸引・経管栄養の基本などを知ったうえで現場に出られるので、最初の不安がかなり小さくなります。3日間で修了できる研修については、このあとの見出しでくわしく紹介します。
重度訪問介護に向いている人、向かないかもしれない人

重度訪問介護がきついかどうかは、その人の性格や生活スタイルによって感じ方が大きく変わります。自分に当てはまるものがいくつあるか、チェックしながら読んでみてください。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 向いている人の特徴
- 向かないかもしれない人の特徴
- 迷っているときの考え方
それでは、順番に見ていきましょう。
重度訪問介護に向いている人の特徴
重度訪問介護に向いているのは、派手な変化よりも、目の前の生活をていねいに支えることに意味を感じられる人です。
スピード勝負の現場とは違う良さを感じられる方は、やりがいを持ちやすいでしょう。
- 利用者さん一人ひとりに合わせて関わるのが好きな人
- 小さな変化に気づくのが得意な人
- 記録や報告をこまめにできる人
- 静かな時間の中でも落ち着いて見守れる人
「誰かの生活を支える実感を大事にしたい」という思いがある方には、合いやすい仕事です。
重度訪問介護に向かないかもしれない人の特徴
一方で、重度訪問介護の働き方がストレスになりやすい方もいます。
向いていないからだめということではなく、別の介護分野のほうが力を発揮しやすい場合もあります。
- 1対1の空間が長く続くと強い緊張を感じる人
- 生活リズムの変化に弱く、夜勤が大きな負担になる人
- 利用者さんごとの細かな支援方法を覚えるのが苦手な人
- 困りごとを抱え込みやすく、相談が後回しになりやすい人
合わない働き方を無理に続けるより、自分に合う分野を見つけるほうが、長い目では介護の仕事を続けやすくなります。
迷っているなら見学や研修で確かめるのがおすすめ
向いているかどうかは、文章だけで決めきれないことも多いですよね。
そんなときは、見学や研修で仕事の輪郭をつかんでから判断すると、後悔しにくくなります。
- 事業所見学で支援の雰囲気や職員の動きを見る
- 研修で制度や支援の基本を学び、不安を言葉にしてみる
- 求人を見るときに、勤務形態や同行体制を具体的に比較する
- 「きつそう」で終わらせず、自分に合う条件を整理する
不安があるまま飛び込むより、ひとつずつ確認していくほうが、納得感のある選択につながります。
未経験から始めるなら|ユースタイルカレッジの重度訪問介護研修(統合課程)

重度訪問介護で働くには、介護の資格を持っているか、重度訪問介護従業者養成研修を修了していることが必要です。無資格・未経験から始めたい方には、3日間で修了できるユースタイルカレッジの「統合課程」が現実的な入口になります。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 統合課程で学べること
- 受講料・日数・教室などの基本情報
- 申し込む前に確認したいこと
それでは、順番に見ていきましょう。
統合課程で学べること
重度訪問介護従業者養成研修には「基礎課程」「追加課程」があり、その2つに医療的ケア(喀痰吸引等研修の第3号研修)の基本研修をあわせたものが「統合課程」です。
統合課程を修了し、看護師などの指導のもとで実地研修を受けると、特定の利用者さんに限って、たんの吸引や経管栄養を行えるようになります。きつさの理由のひとつだった「医療的ケアの緊張感」を、知識の面から減らせるのが大きなメリットです。
- 重度の肢体不自由がある方の地域生活についての講義
- 喀痰吸引・経管栄養が必要な方の障害と支援、緊急時の対応についての講義と演習
- コミュニケーションの技術、外出時の介護技術の実習
- 介護サービスの提供現場での実習(教室実習の場合もあり)
公式サイトによると、統合課程では高齢者介護と障害者介護の違いも学べるため、すでに介護の仕事をしている方がスキルアップのために受けることも多いそうです。
受講料・日数・教室などの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受講料 | 30,000円(税込・テキスト代込み) |
| 日数 | 全3日間(沖縄校は2日間。地域によって1日目がオンライン・オンデマンド) |
| 試験 | 2日目に筆記試験あり |
| 振替 | 何度でも無料。当日の連絡でも振替できる |
| 支払い | 前払い(現金・銀行振込・クレジットカード) |
| 割引など | ユースタイルラボラトリーで勤務すると、受講料の全額キャッシュバック制度あり |
| 教室 | 北海道から沖縄まで全国各地 |
| 修了証 | 修了後に事務局から郵送 |
※受講料・日程などは、2026年10月12日にユースタイルカレッジ公式サイトで確認した内容です。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
出典:ユースタイルカレッジ「重度訪問介護従業者養成研修統合課程」
申し込む前に確認したいこと
3日間で修了できるぶん、1日のカリキュラムは長めです。申し込む前に、次の点を確認しておくと安心です。
- 朝9時から夜8時ごろまでの日があるので、家庭や仕事の予定を調整しておく
- たんの吸引などを実際に行うには、研修とは別に勤務先などでの実地研修が必要
- 全額キャッシュバックは、ユースタイルラボラトリーで勤務することが条件
- カリキュラムや開講日は教室ごとに違うので、近くの教室の日程を確認する
研修を受けてから求人を見ると、仕事内容のイメージがつかみやすくなり、自分に向いているかどうかも判断しやすくなります。
重度訪問介護に興味がある方は、まず近くの教室の日程を見てみませんか。
\全3日・テキスト代込み3万円(税込)/
重度訪問介護のよくある質問

最後に、重度訪問介護について読者の方から聞かれやすい質問をまとめました。気になるところだけ読んでも大丈夫です。
Q. 無資格・未経験でも重度訪問介護で働けますか?
資格がまったくない状態では働けませんが、重度訪問介護従業者養成研修を修了すれば働けます。最短で数日の研修で修了できるため、介護の仕事の入口として選ばれることも多いです。
資格なしでできる介護の仕事については、資格なしでも介護の仕事はできる?の記事でもくわしく紹介しています。
Q. 基礎課程・追加課程・統合課程は何が違いますか?
基礎課程は重度訪問介護の基本、追加課程は基礎課程にくわえてより重い障害のある方への支援を学ぶ課程です。統合課程は、その2つに医療的ケア(たんの吸引・経管栄養)の基本研修をあわせた課程で、医療的ケアが必要な利用者さんを担当したい方に向いています。
Q. 介護福祉士や初任者研修を持っていても、研修を受ける意味はありますか?
介護の資格があれば重度訪問介護で働ける事業所は多いですが、たんの吸引などの医療的ケアを行うには、別に喀痰吸引等の研修が必要です。障害のある方の支援を基礎から学び直せる点でも、経験者が受ける意味はあります。
Q. 夜勤なしで働くことはできますか?
利用者さんの支援時間は人によって違うため、日中だけの支援に入れる事業所もあります。ただし、夜間の支援ができる人を求めている事業所も多いので、面接で「日中のみの勤務が可能か」をはっきり確認しておきましょう。
重度訪問介護がきついと感じる前に、あなたに合う準備を始めよう

重度訪問介護はたしかにきつい面がありますが、その中には事前の準備でやわらげられる不安もたくさんあります。きつさの理由と、収入やキャリアの面での良さの両方を知ったうえで選べば、後悔しにくくなります。
私も介護の仕事で迷ったときほど、いきなり答えを出すより、情報を集めて見通しを持つことが気持ちの支えになりました。
この記事のまとめ
- 重度訪問介護のきつさは、長時間支援や1対1対応、医療的ケア、夜勤などが重なって生まれやすい
- 一方で、利用者さんの生活を深く支えられる大きなやりがいがある
- 長時間・夜間の勤務や処遇改善加算の高さから、収入が上がりやすい条件がそろっている
- 続けやすさは、職場の同行体制や相談しやすさで大きく変わる
- 未経験なら、3日間の研修で基礎を学んでから始める方法がある
重度訪問介護に興味がある方は、まず研修で仕事内容を具体的に知るところから始めてみてください。
\振替は何度でも無料・当日連絡もOK/
