今の職場がイヤで辞めたけれど後悔した…
思い切って辞めたけれど次の職場選びに悩んでいる…
このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
介護職は、常に人材不足の業界なので仕事を辞めてもすぐに次が見つかるから大丈夫!と思っていても前職と比べて後悔してしまうのはよくあることです。
今回の記事では、介護職の転職でよくある後悔事例や転職を成功させるコツを解説します。転職をしたいけれど悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
介護職の転職でよくある後悔事例
介護職の転職で後悔するのはどのようなときでしょうか?
よくある事例をあげてみました!
思っていた仕事内容と違った
転職する前に、仕事内容をよく確認していたつもりだったのに思っていた内容と違ったというのはよく聞きます。
「思っていたより重度な方が多くて仕事内容がハードだった」「認知症の方の対応が大変」なんてこともあるかもしれません。今の仕事が大変だから転職を検討したのに、転職先の方がもっと大変だったらせっかく転職したのに…となってしまいますよね。
また「夜勤の回数や早番・遅番が希望していた回数ではない」「思っていたより残業が多かった」などもよく聞きます。
施設のご利用者の状況はその時々で変化していくので「重度な方が多い」「認知症の方が多い」といったことは、多少仕方のないことかもしれません。シフトや残業などもその時の職員の状況によって変化していくものです。
働いているうちに、最初の条件とは異なりさまざまなことをお願いされることもあるかもしれません。
とはいえ、転職していきなり思っていた理想と違えばショックですよね。
給料や待遇面が違った
仕事内容やシフトについては、職場の状況によって多少の違いは仕方ないとしても、給料や待遇面の確認はしっかり行いたいところです。
残業が多いのに残業代がつかずにサービス残業が多いケースもあります。ボーナスや手当てなども要チェックです。
見落としがちなのが、福利厚生です。基本的な福利厚生はもちろんのこと、充実している企業では食事手当・健康管理・休暇や休業・住宅手当・資格取得手当の補助などさまざまな福利厚生が充実しています。
いざという時でないと、そのありがたみがわからないので優先順位を下げてしまいがちですが福利厚生も実は大切です。
給料面に関しては、転職前の職場で長く働かれていた方や役職がついていた方などはとくに、転職することで大幅に下がってしまうこともあるので慎重に検討しなければなりません。
人間関係が悪かった
転職してみて、人間関係が悪いと分かった場合は転職を後悔してしまいます。人間関係については転職する前に事前に確認がしにくいので、働き始めてから後悔してしまうことがあります。
介護現場はチームプレイなので職員同士の摩擦はどうしても起こりやすい環境です。職場内で態度や機嫌が悪いスタッフがいたり、派閥があったりするとコミュニケーションが取りづらく、精神的にも疲れてしまいます。1人で黙々とできる仕事であれば良いのですが、介護の仕事はそうはいかないのです。
多少の人間関係の問題は避けて通れないのかもしれません。
介護の転職を成功させるコツ
介護の転職を後悔しないように、成功させるコツをご紹介します。
少しでも意識することでより良い職場が見つけられるようにしましょう!
介護業界・施設形態について理解する
介護施設にはさまざまな形態があり、働き方も全く異なります。そのため、介護業界について理解を深め、自分がどの施設で働きたいかを見極めましょう。
例えば、特別養護老人ホーム・介護老人保健施設・介護療養型医療施設などの公的な施設は、設置主体が地方自治体・社会福祉法人・医療法人などで介護度が高い方が多く入居されています。スタッフの配置基準も民間施設よりは手薄になるため、重労働の覚悟も必要です。
民間施設にもさまざまな施設形態がありますが、介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームなどには高額な施設もあります。高額な施設では、接遇なども重視される傾向があります。また、認知症介護に興味がある方は、グループホームを選択するのも一つです。
施設介護だけではなく、在宅介護の選択肢もあります。訪問介護やデイサービス、デイケアなど多種多様な働き方があります。しかし、レクリエーションが苦手な方はデイサービスに向いていないかもしれませんし、家事が苦手な方も訪問介護の家事援助は難しいでしょう。
これらの業態がどのようなサービスを提供しているのかをよく理解しておくだけでも、転職後のギャップを最小限に抑えられます。
希望条件に優先順位をつける
転職する際には、希望条件を明確にして優先順位をつけておきましょう。それだけで、求人のリサーチがスムーズに行えます。
なんとなく嫌だったから辞めたけれど、前の職場よりはマシな職場を探そう!といった曖昧な状態では希望条件がぶれてしまい、転職に失敗してしまいかねません。なぜ転職するのかの原点に立ち返って考えることが大切です。
すべてが自分の理想通りの職場に出会うことは難しいことです。そのため、これだけは譲れないという優先順位を明確にしてより希望にあう職場を選択しましょう。
目指すキャリアを明確にする
今よりさらにキャリアアップを目指している方は、自分がどのような道に進みたいかを明確にしておくのも大切です。
自分を見つめ直し、自己分析してみるのも良いかもしれません。自分の強み・取得したい資格・将来働きたい場所・介護をする上で大切にしたいことなどを洗い出してみましょう。自己分析をして自分を知ることは、面接の場面でも自分のアピール材料になります。
将来の夢があるならば、遠回りしないように道筋を立てておきましょう。
応募する職場をしっかり調査する
自分の進みたい道が決まり、応募する職場が絞れてきたらその職場をしっかり調査して確認しておくことも重要です。
条件面がピッタリだったとしても、仕事内容が全く合わないのであれば継続して働き続けることが難しいかもしれません。
施設のホームページや求人の募集要項、口コミなどを確認し下調べしておきましょう。自分で調べてもわからない範囲のことは、面接の際に質問し、不安を解消しておくことも大切です。
複数の施設を比較検討する
自分にピッタリな良い求人が見つかればその施設に決めてしまいたいところですが、できれば複数の施設を比較検討することをおすすめします。
比較検討することで、第1候補だと思っていた職場の穴が見えてくるケースもあります。よくよく考えてみると第2候補の職場の方が自分にあっていたといったケースもよくあることです。
似たような条件の職場を比べることで、より自分に最適な職場が見つけやすくなります。
見学して雰囲気を確認する
できることならば、事前に見学をして職場の雰囲気を確認しておくのもおすすめです。
実際に足を運ぶと、施設の設備や環境、空気感を感じ取ることができます。ご利用者の表情や職員の声かけの仕方、来客者への対応などでも職場のイメージがつかめます。
施設を案内してくれる、施設長や介護リーダーと一緒に働くイメージが湧かない場合もあるでしょう。スタッフ同士の人間関係など細かいことまでは把握できませんが、施設の第一印象が悪ければ検討の余地はあるかもしれません。
また、交通機関や自転車、車などの想定している通勤手段で現地に行ってみると、思っていたより通勤が大変だと気づくかもしれません。実際に職場に赴くことでこれから長く働けそうかイメージを膨らませてみましょう。
しっかり下準備して後悔しない転職を
介護職は、ストレスのかかりやすい職種でもあるため転職を検討する方も多いでしょう。しかし、衝動で辞めてしまってから後悔するのはよくありません。
しっかり気持ちを整理して、目標を明確にして下準備をしてから転職活動を進めましょう。後悔しないように、ご自身に最適な職場へ転職を成功させてくださいね。