ケアマネジャーに興味はあるけれど、「これから先も本当に必要とされるのかな」と不安になることってありますよね。
私も介護職からケアマネになったとき、責任の重さや制度の変化を見ながら、この資格を取る意味はあるのかなと迷った時期がありました。
この記事では、以下のことがわかります。
この記事でわかること
- ケアマネジャーに将来性があると言える理由
- 将来性に不安を感じやすい背景と注意点
- ケアマネとして長く働くために意識したいこと
- 今の職場で悩んでいるときの現実的な動き方
それでは、詳しく見ていきましょう。
目次
ケアマネジャーの将来性はあると考えられる

ケアマネジャーは、今後も必要とされる可能性が高い仕事です。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 高齢化でケアマネジャーの需要が続く理由
- 調整役としてケアマネジャーが必要な理由
- 資格取得のハードルが将来性につながる理由
それでは、順番に見ていきましょう。
高齢化でケアマネジャーの需要が続く理由
ケアマネジャーの将来性を考えるうえで、まず見ておきたいのが日本の高齢化です。
内閣府の「令和7年版高齢社会白書」では、2024年10月1日時点の高齢化率は29.3%、65歳以上人口は3,624万人とされています。
さらに将来推計では、2070年には2.6人に1人が65歳以上になる見込みで、高齢者を支える体制づくりはこれからも欠かせません。
- 高齢者人口そのものが多く、介護サービスの相談先が必要になる
- 介護保険サービスは種類が多く、調整役がいないと家族だけで抱え込みやすい
- 在宅介護を続ける世帯が多いほど、ケアプラン作成や連絡調整の重要性が高まる
- 75歳以上人口の割合も高く、医療と介護の連携場面が増えやすい
つまり、少子高齢化が進む日本では、介護サービスをつなぐ専門職としてのケアマネジャーの必要性は、すぐにはなくなりにくいと言えます。
調整役としてケアマネジャーが必要な理由
ケアマネジャーの仕事は、単に書類を作るだけではありません。
ご本人やご家族の思いを聞きながら、訪問介護、通所介護、福祉用具、主治医、地域包括支援センターなどをつなぐ調整役であることが大きな価値です。
職業情報提供サイトjob tagでも、介護支援専門員は、高齢者や家族から相談を受け、サービスの手配や関係機関への連絡をする仕事だと整理されています。
- 利用者さん本人の希望を整理する
- ご家族の不安や負担感も含めて支援方針を考える
- 医療職や介護職との連携をまとめる
- 制度の変更があっても、その都度わかりやすく説明する
私も現場で、サービス内容そのものを考えるだけでなく、利用者さんやご家族、関係職種の思いをすり合わせていくことの大切さを日々感じてきました。
だからこそ、ケアマネジャーの仕事は機械的に置き換えにくく、将来も一定の需要が見込まれます。
参考:職業情報提供サイト job tag 介護支援専門員/ケアマネジャー
資格取得のハードルが将来性につながる理由
ケアマネジャーは、介護職の中でもすぐに取れる資格ではありません。
厚生労働省の「第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」では、令和6年度試験の受験者数は53,699人、合格者数は17,228人、合格率は32.1%でした。
受験するためにも一定の資格や実務経験が必要なので、誰でもすぐ参入できるわけではありません。
- 受験資格そのものに実務経験の条件がある
- 試験合格後も実務研修や登録が必要になる
- 制度理解、記録、調整力など幅広い力が求められる
- 供給が急に増えにくいため、専門性が保たれやすい
資格取得までの道のりがあるぶん、経験と知識のある人が評価されやすいのは、ケアマネジャーの将来性を支える要素のひとつです。
参考:厚生労働省 第27回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について
ケアマネジャーの将来性が不安視される理由もある

ケアマネジャーに将来性はある一方で、不安を感じる材料があるのも事実です。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- ケアマネジャーの負担が重いと言われる理由
- 制度改定で働き方が変わりやすい理由
- 廃止論や不要論が出る背景
それでは、順番に見ていきましょう。
ケアマネジャーの負担が重いと言われる理由
ケアマネジャーの将来性があっても、仕事がラクとは言えません。
利用者さんやご家族の生活に深く関わるぶん、責任が重く、電話対応や急な調整、書類業務に追われやすいのが現実です。
私もケアマネ時代は、予定どおりに一日が終わるほうが少なく、訪問の合間に記録や連絡を詰め込んでいた感覚がありました。
- 緊急入院やサービス変更で予定が崩れやすい
- 記録、モニタリング、給付管理など事務作業が多い
- 利用者さん本人、ご家族、事業所の希望がぶつかることがある
- 相談業務なので、気持ちの負担を持ち帰りやすい
将来性がある仕事かどうかを見るときは、需要の大きさだけでなく、続けやすさまで含めて考えることが大切です。
制度改定で働き方が変わりやすい理由
ケアマネジャーは、介護保険制度の改定の影響を受けやすい職種です。
たとえば居宅介護支援事業所では、管理者を主任介護支援専門員にする要件があり、厚生労働省通知では、令和3年3月31日時点で主任介護支援専門員でない管理者がいる事業所について、要件の適用猶予は令和9年3月31日までとされています。
こうした制度変更は、現場にとってはキャリア設計にも直結する話ですよね。
- 主任ケアマネの確保が事業所運営に影響する
- 制度を理解して動ける人ほど重宝されやすい
- 逆に、制度変更についていけないと負担感が増えやすい
- 今後も法改正や報酬改定の情報収集が欠かせない
見方を変えると、制度改定に対応できるケアマネジャーほど、市場価値が上がりやすいとも言えます。
廃止論や不要論が出る背景
ネット上では、ケアマネジャー廃止論や不要論を見かけることがあります。
ただ、その多くは、ケアプラン有料化の議論、AI活用の広がり、制度改定への不安などが混ざって大きく見えている面もあります。
- ケアプラン有料化の議論があると不安が広がりやすい
- AIで書類作成が効率化すると仕事が減ると思われやすい
- 制度が複雑なぶん、誤解を招きやすい
- 現場のしんどさが、そのまま「将来がない」に変換されやすい
実際には、書類作成の一部が効率化しても、相談援助や合意形成まで機械だけで完結するわけではありません。
そのため、「負担は大きいが、役割自体はなくなりにくい」というのが、今のケアマネジャーに近い見方だと私は感じます。
ケアマネジャーとして働くメリットは今後も大きい

ケアマネジャーには大変さがありますが、それでも選ばれる理由があります。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 体力面で働き続けやすい理由
- 経験がそのまま強みになる理由
- 給与やキャリアの面で見ておきたい点
それでは、順番に見ていきましょう。
体力面で働き続けやすい
ケアマネジャーは、現場介護と比べると夜勤がなく、移乗などの身体介助が少ない働き方がしやすい職種です。
体力的なしんどさから将来を考え始めた介護職の方にとっては、長く働くための選択肢になりやすいと思います。
- 夜勤中心の生活から離れやすい
- 腰痛や体力面の不安がある方でも働き方を調整しやすい
- 相談援助や記録が中心で、経験を活かしやすい
- 年齢を重ねても続けやすい職場が比較的多い
もちろん訪問や移動はありますが、介護職として現場を走り回っていたころと比べると、働き方の負担を変えやすいのは大きなメリットです。
経験がそのまま強みになる
ケアマネジャーは、若さよりも現場経験がものを言いやすい仕事です。
介護職、看護職、相談員などで積み重ねた経験が、そのままアセスメントや提案の質につながるので、年齢を重ねることが不利になりにくいんですよね。
- 現場を知っていると、無理のないケアプランを立てやすい
- 家族対応の経験があると、相談支援に説得力が出やすい
- 地域の事業所事情を知っていると調整がスムーズになる
- 失敗や迷いの経験まで、支援の引き出しになる
私自身も、介護職や介護事務を経験していたからこそ、利用者さんの困りごとだけでなく、事業所側の動きも想像しやすくなりました。
ケアマネジャーは、これまでの介護経験を無駄にしないキャリアとして選びやすい資格です。
給与やキャリアの面でも見込みがある
収入だけですべては決まりませんが、将来性を考えるなら給与水準も気になりますよね。
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」では、保有資格別の平均給与額は、介護福祉士が350,050円、介護支援専門員が388,080円でした。
調査条件があるため単純比較はできませんが、介護支援専門員の給与水準は比較的高めと読み取れます。
- 介護職からのキャリアアップ先として考えやすい
- 主任ケアマネや管理者を目指す道もある
- 居宅、施設、地域包括など活躍の場が複数ある
- 相談援助職としての経験がほかの職種にもつながりやすい
今後の制度改定しだいでは変動もありますが、専門性に見合う処遇を求める流れは今後も続いていく可能性があります。
参考:厚生労働省 令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
ケアマネジャーの将来性を高めるためにできること

ケアマネジャー資格を取るだけで安心という時代ではありません。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 主任ケアマネを見すえた動き方
- ICTや医療連携に強くなる大切さ
- 職場選びで将来性を左右されないための考え方
それでは、順番に見ていきましょう。
主任ケアマネを見すえた経験を積む
将来性をより高めたいなら、主任ケアマネジャーを見すえた経験の積み方を意識したいところです。
管理者要件との関係もあり、主任ケアマネを持つ人の需要は今後も続くと考えられます。
- 居宅介護支援での実務経験を積む
- 難しいケースを避けすぎず、支援の幅を広げる
- 地域包括支援センターや医療職との連携経験を増やす
- 研修の機会を早めに確認しておく
すぐに主任ケアマネを目指さなくても、将来その道を選べるようにしておくと、キャリアの自由度が大きく変わります。
ICTや医療連携に強くなる
これからのケアマネジャーは、相談援助力に加えて、ICTや医療との連携にも慣れている人ほど働きやすくなりそうです。
ICTとは、記録ソフトやオンライン連絡、情報共有ツールなど、仕事を効率化する仕組みのことです。
- 記録ソフトや請求関連の流れを理解しておく
- オンライン会議や共有ツールに抵抗をなくしておく
- 退院支援や訪問看護との連携経験を積む
- 認知症、医療依存度が高いケースの理解を深める
AIやICTは敵ではなく、しんどい業務を減らして本来業務に集中するための味方として使えると、ケアマネの働き方はかなり変わります。
職場選びで消耗しないことも大切
同じケアマネジャーでも、働く事業所によってしんどさはかなり違います。
将来性のある資格を持っていても、職場環境が合わないと「もう続けられない」と感じてしまいやすいですよね。
- 担当件数が極端に多すぎないか確認する
- 主任ケアマネや相談できる先輩がいるか見る
- ICT化が進んでいて記録負担が重すぎないか確認する
- 急なお休みや困りごとを相談しやすい雰囲気か見る
資格の価値を活かせるかどうかは、本人の努力だけでなく、どんな環境で働くかにも大きく左右されます。
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ケアマネジャーに向いている人と向いていないかもしれない人

ケアマネジャーの将来性があっても、向き不向きはあります。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- ケアマネジャーに向いている人の特徴
- しんどくなりやすい人の傾向
- 迷っているときの判断のしかた
それでは、順番に見ていきましょう。
ケアマネジャーに向いている人の特徴
ケアマネジャーに向いているのは、話すのが得意な人だけではありません。
むしろ、相手の話を受け止めながら、状況を整理して一歩ずつ進められる人が向いていると感じます。
- 人の話をていねいに聞ける
- 感情に流されすぎず、情報を整理できる
- 複数の関係者の間に入って調整できる
- 制度やルールを学び続けるのが苦になりにくい
- 相手の立場を想像しながら提案できる
介護現場で「この人にはどんな支援が合うかな」と考えるのが好きだった方は、ケアマネ業務とも相性がよいかもしれません。
しんどくなりやすい人の傾向
一方で、ケアマネジャーは真面目な人ほど抱え込みやすい仕事でもあります。
すべてを自分だけで何とかしようとすると、将来性どころか、心身が先に苦しくなってしまいます。
- 断ることが苦手で仕事を抱え込みやすい
- 相手の感情を全部引き受けてしまいやすい
- 書類業務や期限管理が極端に苦手
- 相談できる前にひとりで我慢してしまう
向いていないと決めつける必要はありませんが、こうした傾向があるなら、職場の支援体制がある場所を選ぶことがとても大切です。
迷っているときの判断のしかた
ケアマネジャーを目指すか迷っているなら、「将来性があるか」だけで決めなくて大丈夫です。
自分が今つらいのは、仕事そのものなのか、今の職場環境なのかを分けて考えると、かなり整理しやすくなります。
| 迷いの内容 | 考えたいこと |
|---|---|
| 体力がつらい | ケアマネのような相談援助職へのキャリアチェンジが合うか |
| 人間関係がつらい | 資格より先に職場を変えるほうがよいか |
| 将来の収入が不安 | 主任ケアマネや管理職まで見すえて考えるか |
| 勉強が不安 | 受験時期を急がず、実務経験を積みながら準備するか |
「向いているか不安だからやめておく」ではなく、何に不安を感じているのかを言葉にしてみると、次の一歩が見えやすくなります。
今の働き方を見直すところから始めよう

ケアマネジャーには将来性がありますが、どんな職場でも安心というわけではありません。
だからこそ、資格を取るかどうかだけでなく、これから自分がどんな働き方をしたいのかまで含めて考えることが大切です。
この記事のまとめ
- 高齢化が進む日本では、ケアマネジャーの需要は今後も続く可能性が高い
- 一方で、制度改定や業務負担の大きさから不安が出やすい仕事でもある
- 将来性を高めるには、主任ケアマネやICT活用も見すえて経験を積むことが大切
- 今の職場で消耗しているなら、環境を変えるだけで見え方が変わることもある
もし今の職場で「このままでは続けにくい」と感じているなら、まずは求人情報を見ながら、どんな働き方があるのかを整理してみるのもひとつの方法です。
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