今の職場を辞めたいけれど、転職にベストなタイミングはあるのかなぁ?とお悩みではないですか?
結論から申し上げると、介護職はいつ転職しても大丈夫です!
介護業界は通年を通して人手不足なので求人はいつでも豊富です。
今の職場が落ち着いてから申し出よう…と考えていてはなかなか前に進めないので、ある程度は自分で時期を決めてしまって転職の準備を進めるのをおすすめします。
とはいえ、やっぱりできるだけ職場には迷惑かけずに辞めたいですよね…
できるだけ円満退社してすっきりと次のステージに進みたいものです…
そこで今回の記事では「介護職の転職にベストなタイミングはある?円満退社で次のステージへ」と題して解説します。
辞めるタイミングを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
介護業界の転職にベストなタイミング
前述のとおり、介護業界は常に人手不足なのでいつでも求人は豊富です。とはいえ、他の時期より求人数が増えるタイミングがあります。
また、転職先にとっても受け入れ体制が取りやすい時期に入社するのがベストです。
転職に良さそうな時期をピックアップしたので確認してみましょう。
求人募集が増えるのは10月
介護業界に限らず、10月は採用に動き出す企業が多い傾向です。
正社員で転職を考える方はボーナス支給後に退職を切り出す方が多いため、夏のボーナスが支給されて少し経った10月は退職者が多い時期にもあたります。
10月は下期のスタートを切る時期ですが、新卒採用の目処もまだたっていない状況です。
それまでの人員確保も必要なため、積極的に採用を進めている企業が多い時期になります。
新卒入社前の1月〜3月も狙い目
1月〜3月あたりも求人数が増える時期です。この時期も10月と同様で、冬のボーナスをもらってから退職を考えていた方が動き出します。
1月〜3月は新卒が入社する前なので指導を受けるタイミングとしてもベストな時期だといえます。
ただし、1月〜3月は介護業界にとっては忙しい季節です。冬の寒い時期に体調を崩すご利用者やスタッフが多く、感染症なども流行しやすい時期になります。介護現場は季節を問わずいつでもバタバタ忙しいですが、とくにこの期間は注意が必要です。
入社していきなり感染症対策が必要だったり、欠員が多かったりする覚悟もしておきましょう。
新年度の始まりの4月にも求人が増える
4月も求人数が多い月です。新年度で新たな体制がスタートするため、積極的に新規採用が行われています。ただし、4月に入社する新卒社員が優先されるため、希望の職場がある場合には採用枠が埋まっている可能性があるため注意が必要です。
この時期には、企業としても新卒社員の受け入れ態勢を整えているはずなので、同じ時期に入社できたら便乗して一緒に指導が受けられる可能性もあります。
円満退社でスッキリ辞められる方法
退職することになると、申し訳ないと思ったり気まずくなったりしてしまいますよね。
しかし、職場に多少負荷をかけてしまうのは仕方のないことです。
とはいえ、できる限り円満退職したい…
ここからは、スムーズな退職を実現するためのポイントを解説します。
退職は早めに申し出る
退職時期を決めたら逆算して早めに職場に申し出ましょう。遅くとも2〜3ヶ月前がベストです。
人が1人辞めるとなると人員の補充が必要です。採用できれば良いのではなく、そこから指導して育成期間も必要になります。数ヶ月スパンで考えなければ職場に迷惑をかけてしまいます。
また、辞める時期は必ず明確にしておくことが大切です。曖昧にしておくと、採用や育成がスムーズに行かなかった場合にズルズルと引き伸ばされることも。介護職は入れ替わりが激しいもの。スタッフが充足されるのを待っていてもいつになるかはわかりません。
曖昧を避けるためにも、次の職場の入職時期などもはっきり決めてから申し出るほう良いでしょう。
納得できる退職理由を伝える
円満退職したいのであれば退職の理由も重要です。ネガティブな理由であれば気持ちよく退職するのは難しいでしょう。
どうしても引き止めようのない理由やポジティブな理由であれば、会社側も受け入れざるを得ません。
どうしても引き止めようのない理由には「転居」「出産や子供の事情」「親の介護など家庭の事情」「腰痛や病気など体調の問題」などがあります。介護以外の別の進路を考えている場合にも引き止めにくいでしょう。
ただし、同じ介護業界への転職であれば、会社側はなんとか留まることができないか考えるかもしれません。とくに、人間関係や処遇面、仕事内容などに不満があり退職を希望する場合では、条件を提示されて引き止められるケースも考えられます。
好条件を提示してくれるなら働き続けたい職場なら別ですが、辞める意思が固いのであればできるだけポジティブな内容に変換してはっきり伝えましょう。ただし、嘘をついてしまったらバレる可能性もあるので注意が必要です。
介護業界は狭いのでバレる可能性は十分にありますよ!
丁寧な引き継ぎを行う
施設長や介護リーダーなど、役職がある方は退職が決まったら丁寧な引き継ぎをして、後任が困らないようにしておく必要があります。
一般の介護職の方でも、担当していたご利用者の情報や任されていた業務やプロジェクトの引き継ぎなどもあるでしょう。
普段の業務で引き継ぎの時間が取れない場合や、なかなか後任が決まらない場合は書面に残しておくとスムーズです。
最後まで責任を持って業務を引き継ぐことが大切です。
丁寧に感謝の気持ちを伝える
退職することを、他のスタッフやご利用者に伝えて良い時期になったら、一人ひとりに丁寧に挨拶することが円満退職のコツです。担当していたご利用者がいる場合は、後任の担当者を紹介することを忘れないようにしましょう。
ただし、お伝えすることで不穏になってしまうご利用者もいるので注意が必要です。お伝えする、しないの判断は上司と相談して決めてください。
施設長や介護リーダーは、とくにご利用者やご家族に後任を紹介しご心配をかけないようにしなければなりません。
退職日にもしっかりと挨拶をして、感謝の気持ちを伝えることも重要です。周囲の理解を得て気持ちよく退職の日を迎えましょう。
介護職が転職を考えるべきタイミング
退職を考えるべきタイミングとはどんな時でしょう?
ずっと同じ職場で働けるのであればそれも良いですが…。無理をしながら同じ職場に留まるのも良くありません。
介護職が転職を考えるべきタイミングには以下のようなものがあります。
職場環境に不満がある
職場環境に不満があり、改善される余地がないのであれば転職を考えるべきです。
環境が悪い職場の特徴には以下のような状況があります。
- 休みが取れない
- 残業代が支払われない
- 長時間労働が当たり前
- パワハラ・セクハラがある
- スタッフ同士の人間関係が悪い
- 虐待行為と思われる状況がある
- 法令遵守ができていない
- 医療行為を強要される
介護業界は慢性的に人手不足なため、このような就労環境も少なくありません。
会社が状況を見て見ぬ振りをしていたり、改善される気配がなければ転職をおすすめします。我慢してブラック企業で働いていると、心身に不調をきたしてしまう危険性があります。
働きやすいホワイトな職場もたくさんあるので、新しい環境で働くことを考えましょう。
体調・メンタルの不調が続いている
前述したブラック企業で働いている方、スタッフやご利用者との人間関係がうまくいっていない方などで、メンタルに不調をきたしている場合はできるだけ早く、休職や退職を考えてください。
眠れない、食べられない、吐き気がする、急に涙が出てくるなどの症状がある場合は危険です。限界がきて壊れてしまう前に対処することが大切です。
また、腰痛、膝痛など体の不調の場合も無理は禁物です。
職場やご利用者に迷惑をかけてしまうと思い我慢している方もいるかもしれませんが、ご自身の健康を最優先にしてください。
休職や退職をして休養を取ったあとに、体調が改善すれば復職先はいくらでもあります。
環境や勤務形態など、自分に合う職場に転職していつでも新たな再スタートが切れるので無理をしないでください!
自分のステージを上げたいとき
自身がさらにステップアップしたい場合に、今の職場では次のステージが用意されていないと感じるのであれば転職を考える時期かもしれません。
今の職場では成長が見込めない場合、キャリアプランが描けない場合は働いていてもやりがいを見出せません。
違う業態の施設に転職してみたり、大手企業に転職してみるのも良いでしょう。在宅介護と施設介護でも働き方が異なるため経験になります。
自分の幅を広げるために成長できる環境へ飛び込んでみるのも一つです!
結論!介護職はいつでも転職できる!
今回の記事では、介護職の転職にベストなタイミングについて解説しました。
結論、介護職はいつでも求人が豊富なので辞めたいと思ったタイミングでいつ転職しても大差はありません。
できるだけ職場に迷惑をかけないタイミングで申し出ることが大切ですが、心身の不調が出るほど追い込まれているようなら早めに退職を検討してください。
我慢して勤務を続けるのではなく、自分の健康状態や描く未来を優先して新たなステージに進みましょう。