「介護職は誰でも受かる」と聞くと、少しほっとする反面、本当にそうなのか不安にもなりますよね。
私も福祉業界で働くなかで、受かりやすい職場がある一方で、面接でしっかり見られていることも何度も感じてきました。
この記事では、以下のことがわかります。
この記事でわかること
- 介護職が「誰でも受かる」と言われる理由
- 人手不足でも面接で落ちる人の特徴
- 未経験でも受かりやすくなる面接対策
- 長く働くために資格取得を考えるメリット
それでは、詳しく見ていきましょう。
目次
介護職は誰でも受かるわけではないが受かりやすい仕事です

介護職は、ほかの職種に比べて間口が広く、未経験でも応募しやすい仕事です。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 介護職が受かりやすいと言われる背景
- 「誰でも受かる」が誤解になりやすい理由
- 採用担当が実際に見ているポイント
それでは、順番に見ていきましょう。
介護職が受かりやすいと言われるのは人手不足が続いているから
介護職が受かりやすいと言われるいちばんの理由は、慢性的な人手不足が続いているからです。
厚生労働省は、介護職員の必要数について、2026年度には約240万人、2040年度には約272万人が必要になると公表しています。
高齢化が進むなかで、介護の現場ではこれからも人材の確保が大きな課題です。
- 未経験歓迎や無資格OKの求人が多い
- 年齢よりも人柄や勤務条件を重視する職場が多い
- 入職後に研修やOJTで育てる前提の施設もある
- 地方や訪問介護では特に採用ニーズが高い傾向がある
このように、介護職はたしかに受かりやすい傾向がありますが、それは「どんな受け答えでも採用される」という意味ではありません。
出典:厚生労働省「第10期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」
「誰でも受かる」は誤解であり最低限の準備は必要
介護職は受かりやすい仕事ではありますが、誰でも無条件で受かるわけではありません。
介護の仕事は、利用者さんの生活を支える仕事です。食事、入浴、排せつの介助だけでなく、ちょっとした体調変化に気づくことや、ご家族、多職種と連携することも求められます。
そのため、採用担当は「この人は長く働けそうか」「利用者さんに安心感を与えられるか」をしっかり見ています。
- あいまいな志望動機では本気度が伝わりにくい
- 介護の仕事を軽く見ている印象があると不利になる
- 清潔感や基本的なマナーが欠けると不安を持たれやすい
- すぐ辞めそうだと判断されると見送りになりやすい
「人手不足だから受かるだろう」と軽く考えてしまうと、入職後に職場とのミスマッチに悩みやすくなります。
受かりやすさと準備の必要性は別と考えることが大切です。
採用担当が見ているのは資格よりも人柄と続けられそうか
未経験の応募者に対して、採用担当が特に見ているのは人柄、受け答え、働く姿勢です。
資格がなくても応募できる求人は多いですが、それでも「利用者さんに丁寧に接してくれそうか」「周囲と協力して働けそうか」は大切に見られます。
介護労働安定センターの調査でも、人材不足や採用の難しさは長く続く課題として示されており、採用後に定着する人材かどうかが重視されやすいです。
出典:介護労働安定センター「令和5年度 介護労働実態調査結果について」
- 笑顔やあいさつが自然にできるか
- 質問に対して落ち着いて答えられるか
- シフトや働き方の条件が現実的か
- 学ぶ姿勢や資格取得への意欲があるか
つまり、介護職は資格だけで決まる仕事ではなく、一緒に働きたいと思えるかが大きな分かれ目になります。
介護職が受かりやすいと言われる理由

介護職が受かりやすいと言われるのには、求人の多さだけではない理由があります。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 未経験や無資格でも応募しやすい求人が多い
- 人手不足で採用の間口が広がりやすい
- 働きながら学べる環境が整っている施設もある
それでは、順番に見ていきましょう。
未経験歓迎の求人が多くはじめの一歩を踏み出しやすい
介護職は、ほかの専門職に比べると未経験歓迎の求人が見つけやすいです。
実際の求人票でも、「無資格OK」「ブランク可」「研修あり」と書かれていることが少なくありません。
人手不足の影響もありますが、それだけでなく、現場では利用者さんへの接し方や記録、介助の流れを入職後に覚えていく人も多いからです。
- 介護助手や補助業務から入れる職場がある
- 異業種からの転職者を受け入れている施設も多い
- 年齢よりも働く意欲を見てもらいやすい
- 介護経験がなくても応募できる選択肢が広い
「経験がないから無理かも」と感じている方でも、介護職は挑戦しやすい仕事だと言えます。
人手不足のため採用側も育てる前提で見ていることがある
介護の現場では、すぐに完ぺきに働ける人材だけを待っているわけではありません。
もちろん即戦力は歓迎されますが、それ以上に育てながら戦力になってもらう前提で採用する施設も多いです。とくに特別養護老人ホームや有料老人ホーム、デイサービスなどでは、先輩職員について業務を覚える流れが一般的です。
- OJTで少しずつ介助を学べる施設がある
- 最初は見守りや生活支援から始められる場合がある
- 研修制度が整っている法人だと未経験でも入りやすい
- 資格取得支援があると長く働く前提で見てもらいやすい
このような職場では、今のスキルよりも伸びしろや素直さが評価されやすいです。
資格がなくても始められるが将来は資格があると強みになる
介護職は、無資格でも働ける職場がありますが、長く続けるなら資格取得は大きな強みになります。
たとえば、介護職員初任者研修は介護の基礎を学ぶ入門資格です。実務者研修は、より実践的な知識を学べて、将来的に介護福祉士を目指すうえでも役立ちます。
面接の時点で資格がなくても、「働きながら取りたいと考えています」と伝えるだけで印象は変わりやすいです。
- 無資格OKでも資格取得の意思があると前向きに見られやすい
- 基礎知識がつくと入職後の不安が減りやすい
- 将来的なキャリアアップにつながりやすい
- 利用者さんへのケアにも自信を持ちやすくなる
受かりやすさだけを考えるのではなく、続けやすさや成長しやすさまで見ておくと、転職後の後悔を減らしやすいです。
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介護職の面接で落ちる人の特徴

人手不足の業界でも、面接で落ちてしまう人にはいくつかの共通点があります。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 志望動機が浅く見えてしまう人
- 介護の仕事への理解が足りない人
- マナーや受け答えで不安を与える人
それでは、順番に見ていきましょう。
志望動機が「家から近い」だけだと熱意が伝わりにくい
面接で落ちやすい人の特徴として多いのが、志望動機があいまいなことです。
「家から近いから」「募集していたから」「なんとなく受けてみた」といった理由だけでは、採用担当は不安になります。
通いやすさや条件面を重視すること自体は悪くありませんが、それだけだと「もっと条件がよい職場があればすぐ辞めるかも」と見られやすいです。
- なぜ介護職を選んだのかが見えない
- その施設を選んだ理由が伝わらない
- 自分の経験や価値観と結びついていない
- 働き続けるイメージが持てない
志望動機は「条件」ではなく、自分がどう関わりたいかまで言葉にすると通りやすくなります。
介護の仕事をよく調べずに受けるとミスマッチを疑われる
介護の仕事への理解が浅いままだと、採用担当にすぐ辞めそうという印象を持たれやすいです。
介護職は、利用者さんの生活を支えるやりがいがある一方で、身体介助、記録、夜勤、感染対策、急変時の報告など、地道で責任のある仕事も多いです。
こうした点を知らずに応募すると、面接での答えが薄くなり、現実をわかっていないと思われてしまいます。
- 仕事内容のイメージがふんわりしている
- 施設種別ごとの違いを理解していない
- 夜勤やシフト制への認識が甘い
- 認知症ケアや身体介助への理解が不足している
介護用語に自信がなくても大丈夫ですが、たとえば認知症ケアとは認知症のある方が安心して生活できるよう支えること、身体介助とは食事や入浴、排せつなど身体に直接関わる支援のことです。このくらいの基礎は押さえておくと安心です。
受け答えや身だしなみが雑だと利用者対応まで不安に見える
介護職の面接では、経験より前に第一印象を見られることが少なくありません。
声が小さすぎる、受け答えがちぐはぐ、敬語がまったく使えない、服装に清潔感がないといった点は、それだけで不利になることがあります。
介護は利用者さんやご家族と信頼関係をつくる仕事なので、面接官は「この人なら安心して任せられるか」を自然に見ています。
- あいさつができず暗い印象になっている
- 質問に対して答えがずれてしまう
- 清潔感のない服装や髪型になっている
- 前職の悪口が多く協調性を不安視される
介護職は、人柄が伝わる仕事です。だからこそ、面接でも丁寧で誠実な印象がとても大切になります。
介護職の面接で受かる人の特徴

受かる人には、資格や経験以上に共通する姿勢があります。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 志望理由を自分の言葉で話せる
- 素直さと学ぶ姿勢がある
- 一緒に働くイメージを持ってもらえる
それでは、順番に見ていきましょう。
自分の経験と介護職をつなげて話せる人は強い
受かりやすい人は、志望理由を自分の経験と結びつけて話せる人です。
たとえば、家族の介護を通して関心を持った、接客業で人と関わるやりがいを感じていた、子育てや家事の経験を活かしたいなど、きっかけは小さくても大丈夫です。
- 介護職を選んだ理由に自分らしさがある
- 応募先を選んだ理由も具体的に言える
- 将来どうなりたいかが少しでも見えている
- 条件だけでなく仕事そのものへの関心が伝わる
きれいな言葉を並べるより、自分の実感がこもった志望動機のほうが面接官の印象には残りやすいです。
未経験でも素直に学ぶ姿勢がある人は評価されやすい
介護職では、未経験でも素直さと学ぶ姿勢がある人は歓迎されやすいです。
現場では、最初から完ぺきにできる人はほとんどいません。
だからこそ、「わからないことは確認します」「早く仕事を覚えたいです」「資格取得も考えています」といった前向きな姿勢が伝わると、採用後の成長がイメージしやすくなります。
- できないことを隠さず正直に伝えられる
- 教わったことを受け止める柔らかさがある
- 資格や勉強への意欲を示せる
- 介護の大変さも理解したうえで挑戦したいと話せる
私も未経験の方と一緒に働いた経験がありますが、現場で伸びるのは、経験の多さよりも吸収する姿勢がある人でした。
コミュニケーションが丁寧で安心感がある人は受かりやすい
介護職は、利用者さんだけでなく、職員同士やご家族とのやりとりも多い仕事です。
そのため、面接では落ち着いて丁寧に話せるかがよく見られます。
相手の話を最後まで聞く、質問に対して簡潔に答える、表情がやわらかいといった点は、それだけで好印象につながります。
- 笑顔であいさつができる
- 聞かれたことに対して簡潔に答えられる
- 敬語が完ぺきでなくても丁寧さがある
- 一緒に働く姿が想像しやすい
介護職の面接では、利用者さんや職場の方に安心して任せられる雰囲気があるかどうかが大切です。
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介護職の面接で受かるための対策

受かりやすい仕事であっても、事前準備があるかどうかで結果は変わります。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- よく聞かれる質問を準備する
- 応募先の施設を事前に調べる
- 面接当日の印象を整える
それでは、順番に見ていきましょう。
よく聞かれる質問は自分の言葉で答えられるようにしておく
介護職の面接では、定番の質問がいくつかあります。
たとえば「なぜ介護職を選んだのですか」「なぜこの施設に応募したのですか」「夜勤は可能ですか」「前職を辞めた理由は何ですか」などです。
答えを丸暗記する必要はありませんが、話す内容の軸は準備しておきましょう。
- 志望動機はきっかけと今後の気持ちをセットで話す
- 退職理由はネガティブに終わらせず前向きに言い換える
- 未経験なら学ぶ意欲を必ず入れる
- 勤務条件は無理のない範囲で正直に伝える
短くてもよいので、自分の経験をまじえて話せるようにしておくと、説得力のある受け答えになりやすいです。
応募先の施設の特徴を調べて志望理由に反映させる
面接前には、応募先の施設や法人について必ず調べておきたいです。
ホームページを見て、どんな介護サービスをしているのか、どの施設種別なのか、理念や力を入れている取り組みは何かを確認しましょう。
特別養護老人ホームなのか、デイサービスなのか、訪問介護なのかで、働き方も求められる役割も変わります。
- 施設種別に合わせて働くイメージを持つ
- 理念や方針に共感した点を一つ見つける
- 通勤やシフトが現実的かも確認する
- 質問されたときに施設理解を示せるようにする
「御社の理念に共感しました」だけでは弱いですが、内容を読んだうえで具体的に話せると、志望度の高さが伝わりやすくなります。
服装と話し方を整えるだけでも印象はかなり変わる
面接は中身が大切ですが、最初の印象も軽くは見られません。
スーツでなくてもよい場合はありますが、迷ったら無難で清潔感のある服装にしておくと安心です。髪型、靴、爪、持ち物まで見られていることがあります。
また、話し方は上手でなくても問題ありません。大切なのは、はっきり、ゆっくり、丁寧に話すことです。
- 清潔感のある服装と髪型にする
- 入室と退室のあいさつを練習しておく
- 結論から短く答える意識を持つ
- 緊張しても笑顔を忘れないようにする
介護職では、利用者さんに安心してもらえるかも大事です。面接でも、安心感のある受け答えを意識すると印象が良くなります。
未経験から介護職を目指すなら資格取得もおすすめ

介護職は無資格でも始められる求人がありますが、将来を考えるなら資格取得もとてもおすすめです。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 資格を取ると自信につながる理由
- 未経験者に向いている資格の考え方
それでは、順番に見ていきましょう。
資格があると面接でも入職後でも不安を減らしやすい
資格を持っていると、面接で有利になることもありますが、それ以上に自分の不安を減らしやすいのが大きいです。
介護職員初任者研修では、介護の基本的な考え方や身体介助の基礎を学べます。
未経験で現場に入ると、言葉の意味や記録の見方、利用者さんへの声かけなど、わからないことがたくさん出てきます。
先に基礎を学んでおくと、現場での吸収がしやすくなります。
- 介護の基本を知った状態でスタートしやすい
- 面接で学ぶ意欲を具体的に示せる
- 利用者さんへの対応に自信を持ちやすい
- 将来のキャリアアップにもつながる
「今すぐ取らないとダメ」ということではありませんが、長く続けたいなら資格取得を視野に入れておく価値は大きいです。
はじめは初任者研修や実務者研修を視野に入れると考えやすい
未経験から介護職を目指すなら、まずは介護職員初任者研修や実務者研修を知っておくと動きやすいです。
初任者研修は、介護の入口としてよく選ばれる資格です。実務者研修はより専門的で、将来的に介護福祉士を目指したい方にもつながります
面接で「今は無資格ですが、初任者研修の取得を考えています」と言えるだけでも、前向きな印象になりやすいです。
- 初任者研修は未経験者の最初の一歩に向いている
- 実務者研修は将来の国家資格につながりやすい
- 資格取得支援のある職場なら負担を抑えやすい
- 転職と勉強をセットで考えるとキャリア設計がしやすい
受かりやすい求人を探しつつ、資格取得の道も見ておくと、その場しのぎではない転職にしやすいです。
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迷っているなら受かりやすい求人を見ながら一歩ずつ進めてみて

介護職は人手不足の影響で受かりやすい求人が多いですが、誰でも無条件で受かるわけではありません。
それでも、ポイントを押さえて準備すれば、未経験からでも十分にチャンスがあります。
この記事のまとめ
- 介護職は人手不足で受かりやすいが面接準備は必要です
- 落ちる人は志望動機や施設理解の浅さで不利になりやすいです
- 受かる人は人柄、素直さ、学ぶ姿勢が伝わっています
- 長く働くなら資格取得もあわせて考えるのがおすすめです
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