介護の仕事を続けながら転職を考えると、何から始めればいいのか迷いますよね。
私も介護職として働いていたころ、しんどさを抱えたまま求人を見ては、今より悪い職場に入ったらどうしようと不安になっていました。
この記事では、以下のことがわかります。
この記事でわかること
- 介護転職で失敗しにくくなる5つの具体的なステップ
- 求人票や職場見学で見るべきチェックポイント
- 面接で自分らしさを伝えるコツと逆質問の考え方
- 内定後のミスマッチを防ぐ確認ポイント
それでは、詳しく見ていきましょう。
目次
介護転職のコツ1:転職の軸を先に決める

介護転職のコツは、求人を見る前に自分の軸をはっきりさせることです。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 譲れない条件を3つに絞る
- 介護の経験を棚卸しする
- 転職理由を前向きな言葉に変える
それでは、順番に見ていきましょう。
譲れない条件を3つに絞る
転職で後悔しやすいのは、なんとなく求人を見て決めてしまうときです。
理想の職場に近づくには、まず譲れない条件を少なくして整理するのが大切です。
- 夜勤の回数や有無
- 通勤時間や休みやすさ
- 人間関係や教育体制
- 給料よりも体力面を優先するかどうか
私も転職を考えたとき、条件を増やしすぎて選べなくなったことがありました。
そんなときは「これだけは外せないもの」を3つにしぼると、求人の見え方がぐっと変わります。
全部をかなえる職場は少ないからこそ、何を優先するかを先に決めておくことが、介護転職の大きなコツです。
介護の経験を棚卸しする
介護の仕事は、資格や年数だけでなく、現場でどんな経験をしてきたかが強みになります。
だからこそ、応募前に経験の棚卸しをしておくのがおすすめです。
- 入浴介助や食事介助など得意なケア
- 認知症ケアや看取り対応の経験
- 新人さんへの声かけやフォロー経験
- 記録や家族対応で工夫してきたこと
たとえば特養、つまり特別養護老人ホームでの夜勤経験と、デイサービスでのレクリエーション経験では、伝え方が変わってきます。
自分では当たり前と思っている経験こそ、次の職場では評価される材料になりやすいでしょう。
転職理由を前向きな言葉に変える
転職理由がつらさや不満から始まるのは、決して悪いことではありません。
ただ、そのまま伝えるよりも、次にどう働きたいかに置き換えるのが介護転職のコツです。
- 人間関係がつらい → 連携しやすい職場で働きたい
- 体力的にきつい → 長く続けられる働き方を選びたい
- 成長できない → 学べる環境で経験を広げたい
本音としてしんどかった気持ちはあっていいのです。
そのうえで、次の職場に求めるものを言葉にすると、応募書類も面接もぶれにくくなります。
辞めたい理由を、これから叶えたい働き方に変えることが、失敗しにくい転職につながります。
介護転職のコツ2:求人票は条件より中身を見る

介護転職のコツは、求人票の見た目のよさだけで決めないことです。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 給与は基本給と手当を分けて確認する
- 人員配置と教育体制をチェックする
- 施設形態ごとの働き方の違いを知る
それでは、順番に見ていきましょう。
給与は基本給と手当を分けて確認する
給料を見るときは、月給の総額だけで判断しないことが大切です。
基本給と各種手当を分けて見ると、その職場の実態がわかりやすくなります。
- 夜勤手当が高くて総額が上がっていないか
- 資格手当や処遇改善の内訳が明記されているか
- 賞与の支給実績や計算方法がわかるか
- 試用期間中の条件が変わらないか
厚生労働省の「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」では、介護職員の平均給与額は338,200円とされています。
ただし、この数字は平均なので、夜勤回数や勤務先の種類によって差が出ます。
だからこそ、相場を見るだけでなく、自分が実際に働く条件で手取りがどうなるかを確認することが欠かせません。
人員配置と教育体制をチェックする
求人票で見落としやすいのが、入職後の働きやすさに関わる部分です。
特に人員配置と教育体制は、長く続けられるかどうかに直結します。
- 夜勤は何人体制か
- 入職後のOJTがあるか
- 研修や資格取得支援があるか
- 記録や申し送りのルールが整っているか
OJTとは、先輩が実際の業務を通して教えてくれる育成方法のことです。この仕組みがあるかどうかで、新しい職場での不安はかなり変わります。
求人票に細かく書かれていないときは、見学や面接で確認しておくのが安心です。
施設形態ごとの働き方の違いを知る
同じ介護職でも、施設形態によって働き方はかなり違います。
ここを理解しておくことも、介護転職のコツのひとつです。
| 施設形態 | 働き方の特徴 |
|---|---|
| 特養 | 身体介助が多く、夜勤があることも多いです。 |
| 老健 | 老健は介護老人保健施設のことで、在宅復帰を目指す支援が中心です。 |
| デイサービス | 日勤中心になりやすく、送迎やレクの比重が高めです。 |
| 訪問介護 | 一人で動く場面が多く、時間管理や判断力が求められます。 |
給料や休日だけでなく、自分の体力や性格に合うかを見ることが大切でしょう。
たとえば、利用者さんとじっくり関わりたい人と、チームで回す現場が合う人では、向く職場が変わります。
自分に合う介護の形を知っておくと、転職後のミスマッチを減らしやすくなります。
介護転職のコツ3:職場見学で空気を確かめる

介護転職のコツは、求人票に書かれていない空気感を自分の目で確かめることです。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 見学で見るべき3つの場所
- 見学で聞きたい質問を準備する
- 違和感を流さずメモに残す
それでは、順番に見ていきましょう。
見学で見るべき3つの場所
職場見学は、介護転職でかなり大事なステップです。
見学では、きれいかどうかだけでなく、人の動きと空気を見るようにしましょう。
- フロアでの声かけや表情
- スタッフルームや記録スペースの雰囲気
- トイレや浴室まわりの清潔感
職員同士が無言でぴりぴりしていないか、利用者さんへの声かけがていねいかは、とても大切なポイントです。
私は見学時に、職員さんが利用者さんへどんな声のトーンで話しているかをよく見ていました。
設備よりも、そこにいる人たちの様子のほうが、その職場の働きやすさを教えてくれることが多いからです。
なんとなく感じた違和感は、入職後に大きなストレスになることもあります。
見学で聞きたい質問を準備する
見学をただ見て終えるのは、もったいないです。
短い時間でも、聞く質問を決めておくと、職場選びの精度が上がります。
- 入職後はどんな流れで仕事を覚えますか
- 忙しい時間帯はいつですか
- 休憩はどのくらい取りやすいですか
- 最近入職した方はどんなところでつまずきやすいですか
答えの内容だけでなく、質問したときの反応も見てみてください。聞きづらい雰囲気がある職場は、入ってからも相談しにくいことがあります。
逆に、質問にていねいに答えてくれる職場は、新人さんを受け入れる姿勢が見えやすいでしょう。
見学は「選ばれる場」ではなく、自分も職場を見極める場だと考えて大丈夫です。
違和感を流さずメモに残す
見学や面接を重ねると、印象が混ざってしまいやすいものです。
その場で感じたことは、必ずメモに残しておくのがおすすめです。
- 職員さんの表情がやわらかかったか
- 利用者さんが落ち着いて過ごしていたか
- 清掃や整理整とんが行き届いていたか
- 自分がその場で働くイメージを持てたか
私は転職先を考えるとき、条件がよくても妙に胸がざわつく職場は外すようにしていました。
数字や待遇だけでなく、自分の心と体が無理なく続けられそうかを確認することが、介護転職ではとても大切です。
介護転職のコツ4:応募書類と面接で相性を見極める

介護転職のコツは、自分をよく見せることよりも、相性の合う職場を見つけることです。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 志望動機は利用者さん視点を入れる
- 面接では逆質問も大切にする
- 退職理由は正直さと配慮のバランスを取る
それでは、順番に見ていきましょう。
志望動機は利用者さん視点を入れる
介護の面接では、技術だけでなく、どんな思いで利用者さんと関わるかも見られます。
そのため志望動機には、利用者さん視点を入れると伝わりやすくなります。
- どんなケアを大切にしたいか
- これまでの経験をどう活かしたいか
- その施設の方針に共感した点は何か
たとえば「家から近いから」だけだと、どうしても弱く見えてしまいます。
一方で、「認知症ケアに力を入れている点にひかれ、自分の経験を活かして利用者さんに安心して過ごしてもらいたい」と伝えると、印象は大きく変わります。
自分の都合だけでなく、利用者さんへどう関わりたいかまで言えると、介護職らしい志望動機になります。
面接では逆質問も大切にする
面接は質問に答えるだけの場ではありません。
逆質問を通して、入職後のミスマッチを防ぐことができます。
- 入職後1か月の流れを教えてください
- 夜勤に入るまでの目安はどのくらいですか
- 困ったときに相談しやすい体制はありますか
- 職員さんが定着している理由をどう感じますか
私もケアマネとして面談を重ねるなかで、質問できる人ほど入職後の納得感が高いと感じていました。
緊張していても大丈夫なので、最後に2つほどは聞きたいことを準備しておくと安心です。
聞きにくいことほど、入る前に確認するのが後悔しない転職につながります。
退職理由は正直さと配慮のバランスを取る
退職理由は、無理にきれいごとにしなくても大丈夫です。
ただし、前職への不満だけで終わらせないことが大切でしょう。
- 体力面の不安があり長く働ける環境を探している
- もっと学べる職場で経験を広げたい
- 利用者さんと関わる時間を大切にしたい
たとえば「人間関係が最悪でした」とそのまま言うと、どうしても印象がきつくなります。
そこで「連携しやすい環境で、利用者さんへの支援にしっかり向き合いたい」と言い換えると、前向きさが伝わります。
本音を全部隠す必要はありませんが、次の職場でどう働きたいかまで話せると、誠実な印象になりやすいです。
介護転職のコツ5:内定前後の確認で失敗を防ぐ

介護転職のコツは、内定が出てからこそ落ち着いて確認することです。
このセクションでは、以下のポイントをお伝えします。
- 雇用条件通知書は必ず見る
- 入職日と退職日の調整を急がない
- 合わないと感じたら辞退も選択肢にする
それでは、順番に見ていきましょう。
雇用条件通知書は必ず見る
口頭で聞いた条件と、書面の条件が少し違うことは意外とあります。
だからこそ、雇用条件通知書は必ず確認しましょう。
- 勤務時間と休憩時間
- 休日数とシフトの考え方
- 試用期間の有無と条件
- 夜勤回数や手当の金額
とくに介護の職場では、夜勤や早番遅番の回数で負担が変わりやすいです。
求人票だけでは見えにくい部分こそ、書面で確認しておくと安心できます。
言った言わないを防ぐためにも、不明点は入職前に質問しておきましょう。
入職日と退職日の調整を急がない
早く辞めたい気持ちが強いと、次が決まった瞬間に気持ちが急ぎますよね。
でも、入職日と退職日の調整はあわてないことが大切です。
- 有給消化の見込みを確認する
- 引き継ぎに必要な期間を考える
- 新しい職場に無理な日程を約束しない
現職で疲れていると、少しでも早く離れたくなるものです。
ただ、退職を急ぎすぎると、最後の時期がしんどくなりやすく、次の職場に入る前に消耗してしまいます。
次の職場に元気な状態で入ることも、大事な転職準備のひとつです。
合わないと感じたら辞退も選択肢にする
内定が出ると、断ったらもったいないと感じるかもしれません。
けれど、少しでも大きな不安が残るなら、辞退も立派な選択です。
- 条件の説明があいまいだった
- 見学や面接で強い違和感があった
- 質問に対する回答が極端にぼんやりしていた
転職はゴールではなく、これから働く毎日のスタートです。
焦って決めるよりも、納得して選ぶほうが、長い目で見ればずっと大切でしょう。
内定をもらうことではなく、安心して続けられる職場に入ることを一番に考えてみてください。
理想の職場に近づくなら、まず一歩だけ動いてみて

介護転職は、勢いだけで進めるよりも、小さく準備を重ねるほうがうまくいきやすいです。
今すぐ応募する気持ちになれなくても、まずは情報収集からで大丈夫です。
ここまで読んで、今の職場を変えたい気持ちが少しでもあるなら、まずは情報収集から始めてみてください。
大切なのは、焦って決めることではなく、自分に合う職場を知ることです。
この記事のまとめ
- 譲れない条件を3つに絞って整理する
- 譲れない条件で求人を見比べる
- 気になる施設の情報を集める
- 一人で抱え込まず相談しながら進める
- 今の職場以外の選択肢を持っておく
介護の仕事は、同じ職種でも職場によって働きやすさがかなり違います。
私も現場でしんどかった時期は、自分だけで決めようとして余計に苦しくなっていましたが、情報を集めて選択肢を知るだけでも気持ちが少し軽くなりました。
相談することも、求人を見て比べることも、あなたを守るための大切な準備です。
転職を考えているなら、まずは無料で求人を探してみませんか?
\利用は完全無料/
